水銀の環境中への飛散を防止し適正処理を目的として廃棄物処理法が改正され、平成29年10月から、蛍光管や電池など水銀が含まれる製品を廃棄する時や処理を行う際の取り扱いが厳しくなりました。
当社では、回収した蛍光管を水銀回収装置を備えた施設を利用して中間処理し、処理後は提携先の野村興産株式会社イトムカ鉱業所に運搬し各素材に分離してリサイクルしています。
電池には水銀が含まれているものがあります。現在、国内で生産される電池には水銀が使用されていませんが、1990年代以前に製造されたものや、海外メーカー製の電池には水銀が含まれるものが確認されています。
当社では、こうした状況を踏まえて中間処理し、蛍光管と同様の取り組みでリサイクルを行っています。
野村興産株式会社イトムカ鉱業所は、昭和14年から野村鉱業により開発されたイトムカ水銀鉱山。その水銀精錬技術・設備を受け継ぎ、昭和48年に水銀含有廃棄物の処理を中心に廃棄物処理事業を開始しました。
以後、昭和61年と平成11年に(社)全国都市清掃会議から乾電池と蛍光管の広域回収処理センターに指定され、全国の自治体から処分委託先としてルートが築かれました。また事業所から排出される電池や蛍光管も搬入され処理しています。
現在、当鉱業所は日本で唯一の水銀リサイクル企業として、水銀の回収・精製はもとより、レアアース原料、ガラス原料、アルミ原料、亜鉛原料、セメント原料などに再資源化しています。→野村興産株式会社
直管、丸型、コンパクト型、電球型、メタルハイドランプ、高圧水銀ランプ、
殺菌灯、ホロカソードランプなど
水銀電池、空気亜鉛電池、マンガン・アルカリ電池、各種二次電池など
発泡スチロールのリサイクルを行うにあたり、当社では発泡スチロール減容機を用いて中間処理し、インゴットと呼ばれる塊に加工し提携先のリサイクル工場に出荷しています。
処理した発泡スチロールは、最終的に建材や雑貨などに加工され新しい製品へと生まれ変わります。
平成13年に食品リサイクル法が制定されました。これを受けて食品の製造や加工を行う工場、また小売を行うスーパーや飲食店などの外食産業に対して、食品生ごみの発生抑制や再生利用を促進することが義務づけられました。
当社では、スーパーや食品リサイクル施設と連携し、堆肥化(再生利用)に向けた取り組みに貢献しています。
堆肥化した食品生ごみは有機質肥料として地元農家で農作物の栽培に利用されます。